メタルフリー治療とは、口の中の金属、銀歯(詰め物・被せ物)や被せ物の下にある土台など、金属を一切使用しない歯科治療のことを指します。
最近はメディアを介して、今まで歯科材料として使われてきた金属に含まれる水銀や重金属、体内への蓄積が懸念されています。口の中の歯科用金属が溶けることで、アレルギー症状が起きることがあります。
当院では、安全なアマルガム除去治療を行う環境を整えていますので、メタルフリー治療に関心のある方はお気軽にご相談ください。
他院からのご紹介も受け付けております。金属アレルギーの方は患部が限定されますが、保険診療も可能です。
「悪くない歯の被せ物をはずしてまでの治療はしないけど、今後の治療で付け替えたい」「新しく被せ物を入れる際にはメタルフリー素材を選びたい」という方は、歯科用金属では実現しなかった審美性、身体への安全性を備えたセラミック・ファイバーコアなどの歯科素材を使用し、安全な除去治療実績のある当院にご相談ください。
口腔内電流による不定愁訴の可能性について
金属の歯の詰め物は、種類の違う金属同士が発生する口腔内電流(ガルバニー電流)を発生させます。ガルバニー電流は、脳の活動を混乱させ頭痛や肩こり・不眠・イライラなどの要因となり、自律神経に影響を与えます。さらに脳や心臓などの全身にも悪影響を与えることがわかっています。
歯科用の金属は、電磁波を集積するという報告があります。
口の中の金属自体が小さなアンテナ状態になり、パソコンや携帯電話・電化製品から発生する電磁波を受信して、身体の不調を招くことが考えられます。
電磁波過敏症と診断された人が、歯の金属を除去したら治った、または多くの症状が改善された、という症例もあります。
この「悪い影響」は、目には見えません。広川歯科医院が考える「全身の健康を管理する歯科」を実践していくためには、リスクを減らすための医療環境と正しい知識が重要だと考えています。
保険治療で使用されます。アマルガム充填は50%の水銀を含み有害な詰め物です。
研磨すると水銀が蒸散し、呼吸や粘膜から吸収され、身体に蓄積し、悪影響を及ぼす可能性があります。
「銀歯を白い歯にしたい」または「治療の機会にメタルフリーにしていこうかな」と意識されるのはよいことですが、アマルガム除去は、普通に削って外すのが「一番危険」です。
なぜならば、アマルガムに含まれる水銀は、乾いた状態で研磨するときが一番多く蒸散します。通常の治療方法では、お口の中に基準値を超える水銀が放出され、呼吸で体内に取り込まれてしまいます。また、目に見えない飛沫が皮膚などに付着してしまうでしょう。
まず普段通われている医院がアマルガムに対しての知識や、除去するための適切な設備があるかどうか確認し、先生や衛生士さんに相談しましょう。
無防備なアマルガム除去は、患者様、歯科医師、またフロアにいるスタッフやほかの患者様すべてに悪影響を与えます。
当院は「安全なアマルガム除去ができる歯科医院」です。他院の先生からアマルガム除去を希望された患者様が、紹介状を持参していらっしゃることもあります。
保険治療で使用されます。金・銀・銅・亜鉛・イリジウム・インジウム・すずなど重金属を含む金属です。
長期間口の中に入れていると腐食し、体内に蓄積されます。
アマルガムを除去するためにドリルが金属に触れた瞬間から、口腔内には基準値の何百倍もの濃度の水銀蒸気にさらされます。
当院では被害を最小限に抑えるためにいくつかの防護を行っています。
身体の健康状態を確認し、お口の中全体の検査をさせていただき、アマルガムの箇所や個数によって治療計画を立てます。場合によっては体内の水銀の蓄積状況の計測・除去治療に耐えられるかどうかの検討も必要です。
口腔のラバーダム・口腔外バキューム
治療中は口呼吸をしないように注意していただき、歯を覆うゴム(ラバーダム)を装着します。
治療中は歯から近い口腔外バキュームに設置。気化した水銀は、口腔外バキュームで吸引しそのまま建物の外へ排出します。
携帯型水銀連続測定器で、術中に空気中の濃度が異常に上昇しないかモニターします。そのほかお口の中の水銀濃度の計測を希望される方にも使用します。
医師も防護服を着ます。水銀除去専用のマスクを使用し、皮膚を露出しない状態で治療を行います。
従来のレジンよりも丈夫な素材を使っていて割れにくいのが特長です。治療部位によって保険適用される点が魅力です。CAD/CAM装置を使って作製するので、厚生労働省の認可を受けた歯科医院でのみ治療が受けられます。
※詳しくは「白い歯は保険診療でも入れられる?」をご覧ください。
金属を一切使用せず、セラミック(陶器)だけで作られた被せ物や詰め物などの補綴物(ほてつぶつ)を指します。天然歯に最も近い色や質感を再現でき、衛生面、耐久性にも優れています。口腔内の金属が起因となるリスクも避けられます。
約110μmのガラス繊維を束ねてレジンで重合したものをファイバーコア(ファイバーポスト)と呼びます。神経を取り除いた歯に被せ物をする際、歯の支柱部分を補強するために使用する支台築造材料のひとつ。金属の土台に比べてしなやかで、神経を抜いて割れやすくなった歯への負荷を分散させる働きがあります。金属の土台のような歯茎の黒ずみの心配もありません。
料金はすべて税込価格になります。
オールセラミック | ¥104,500 |
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ファイバーコア | ¥22,000 |
過剰な食いしばりや歯ぎしりがあると割れる可能性があります。
当院では、ご自身の口の中にある詰め物や被せ物を積極的にはずしたいかどうか、患者様の意思を尊重して治療プランを決めていきます。
極端な話でいえば「何も起きてないのに未来のリスクのためにわざわざ除去する必要があるのか?」と思われる方もいらっしゃるでしょう。最近では、60~70代の方がテレビを見て、メタルフリーが気になったからと治療を希望される方もいらっしゃいます。どんな詰め物・被せ物でも、歯の状況によっては歯が割れるリスクが必ず存在します。
アマルガム除去やメタルフリー治療には年齢制限はありませんが、物理的な健康状態やリスクを考慮してノンメタル治療を行わないという選択肢も存在します。
当院では歯科の分野から全身の健康を守りたいという意志のもと、メタルフリーを推奨していますが、全身疾患のリスクを減らすためのアプローチはひとつではありません。
水銀や重金属のリスクが気になるならば毒素の排出を促す食事やサプリメント摂取もひとつの手段です。お口の中の金属が、アマルガムなのか重金属なのか気になる方はお調べしますので、お気軽にお問い合わせください。来院の際には事前にお電話かネットでのご予約をお願いいたします。
「白い歯にしたいけどできれば保険で行いたい」そんなときは、金属アレルギーの診断書を持参いただくか、部位によっては保険で白い歯を入れることも認められています。※1
保険で土台(ファイバーコア)を作って、上部の被せ物はCAD/CAM冠※2を使用できます。保険で使用するCAD/CAM冠は、プラスチックなので色の再現性や耐久性(経年劣化)は保険適用外のセラミックに比べると劣ります。しかし、メタルフリーという観点でいえば務めを果たします。
被せ物が割れたりして何度も再治療をするとその度に歯を削ることになるので、できるだけ劣化しにくい素材を選びたい方や、天然歯のような色調や、耐久性をご希望される方は、自費診療で土台を作り、セラミック(被せ物)を被せる治療の方が、最終的に歯の負担は少ないかもしれません。
※1 厚生労働省の認可を受けた歯科でのみ治療が可能です。
※2 保険診療で土台を入れた場合、セラミックの被せ物(自費診療)を入れることは、法律上、混合診療となるため、当院では行っておりません。
すべて方が保険適応となる部位
上下真ん中から1番目(中切歯)、2番目(側切歯)、3番目(犬歯)、4番目(第1小臼歯)、5番目(第2小臼歯)の歯
上下真ん中から6番目(第1大臼歯)の歯は、7番目(第2大臼歯)の歯が4本全て残っている場合に保険適応
上下真ん中から6番目(第1大臼歯)と7番目(第2大臼歯の歯)