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歯垢と歯石の違い
こんにちは、西宮市門戸厄神の広川歯科医院です。
いよいよ今年も残り2か月となりました。
寒くもなりますので、体調にはくれぐれもお気を付け下さい。
歯を失う主な原因は、虫歯と歯周病です。
環境にも左右されますが、虫歯も歯周病も細菌により引き起こされてしまいます。
そしてこれらを引き起こすのが歯垢と歯石です。
では歯垢と歯石はどのように違うのでしょうか。
歯垢(プラーク)とは?
歯磨きが上手くできていなかったり、何度か歯磨きが出来なかった時、歯の表面がザラザラ・ネバネバしていませんか?
この汚れは「歯垢」と呼ばれる比較的柔らかい汚れです。
歯垢はプラークとも呼ばれており、プラークのほうが耳慣れていらっしゃるかもしれません。
お口の中には非常に多くの細菌が存在していますが、歯垢は取りきれなかった食べかすなどを栄養分として繁殖した細菌の塊のことを言い、そのまま放置しておくと細菌はどんどん繁殖して酸を出し、歯を溶かしていきます。また歯垢は臭いの強いガスを発生させるため、口臭の原因にもなってしまいます。
なお歯垢は食後約4時間から8時間の間に形成されてしまいます。食後にしっかり歯磨きをする事をお勧めします。
歯石とは?
歯石とは、歯垢が石灰化して硬くなったものを言います。
歯石があっても虫歯になるわけではありません。
しかし歯石には軽石のように細かな孔が開いており、細菌が増殖しやすくなっています。
歯周病菌がお口の中に存在すると、歯石の中に歯周病菌が入り込んで毒素を放出し、歯ぐきに腫れや出血などの炎症を引き起こします。
歯垢は丁寧な歯磨きで取り除くことができますが、歯石になると自分で取ることは困難となり、歯科医院で専用の器具で取り除かなければいけません。
歯垢と歯石、どちらも放置しないで
歯垢と歯石の違いについてお話をしました。歯垢も歯石も歯や歯ぐきに悪影響を与えてしまいます。
どちらも定期検診やメンテナンスを行うことで、虫歯や歯周病を予防することが可能です。
毎日の歯磨きとともに、歯科医院で定期的に取り除いてもらいましょう。