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広川歯科医院の治療用の水について
先日滅菌について話をさせていただきました。
本日は以外に皆様が注目されてない治療用の水について話をさせていただきます。
皆様何気なく治療用の水は水道水と一緒と思われている方が大半だと思います。
しかしある対策を行っていない歯科医院の水は大変多くの細菌で汚染されている現状があります。
これは厚生労働省委託事業「歯科保健医療情報収集等事業」
一般歯科診療時の院内感染対策に係る指針に以下のような質問と回答があります。
質問 歯科用ユニット給水系に毎日消毒薬を使用すると、使用しないよりも院内感染を防止することができますか?
回答
歯科用ユニット給水系の細菌汚染の原因は、ユニットチューブ内面に生じたバイオフィルムですが、これを消毒液で完全に除去することは困難です。
したがって消毒液を 1 回だけ使用してもすぐにユニットチューブ内に細菌が増殖してしまいます。
この細菌の増殖を防止するためには、定期的な消毒薬の使用が必要という論文が多くあります。
毎日の消毒薬の使用は、歯科用ユニット給水系の細菌数を低下したままに保つことができるので、毎日の使用は大変ですが、院内感染防止の観点からは行うことが勧められます。
ということは義務ではないんですね。けれども国はユニット内が細菌で汚染されていることは把握しているのです。
広川歯科医院では開業当初からユニット内は常に消毒された形をとっています。
ユニット内に細菌はいないことを検査会社にて調べてもらっています。
また、今年からエコシステムという治療中もお口の中を殺菌できるシステムを導入しました。
菌血症の予防の観点から、歯周病治療や虫歯治療をより安全に行うための院内環境を整えています。
消毒といっても強い薬剤が使用されているわけではありません。飲み水としても大丈夫なのでそこは安心してくださいね。