インプラントの確定申告ガイド|還付金の計算方法と手順を歯科医師が解説

WEB予約 チャットで連絡

MENU

ブログ

カテゴリー:

治療について

インプラントの確定申告ガイド|還付金の計算と手順【2026年版】

インプラントの確定申告ガイド|還付金の計算方法と手順を歯科医師が解説

この記事を書いた人:廣川 雅之(歯学博士・広川歯科医院 院長)


インプラント治療を受けた方は、確定申告で医療費控除の手続きを行うことで、支払った税金の一部が還付されます。

「確定申告はやったことがない」「いくら戻ってくるのか分からない」という方は少なくありません。この記事では、インプラント治療費の確定申告について、具体的な手順と還付金の目安をお伝えします。


確定申告でインプラント治療費はいくら戻る?

まず一番気になるポイントからお伝えします。

インプラント治療費50万円を支払った場合、年収500万円の方であれば所得税と住民税を合わせて約12万円の税負担が軽くなります。年収によって金額は変わりますが、治療費の10〜20%程度が戻ってくるイメージです。

年収別の還付金シミュレーション(インプラント50万円の場合)

医療費控除額は、支払った医療費の合計から10万円を差し引いた金額です。インプラント50万円で他の医療費がない場合、控除額は40万円になります。

年収(給与収入) 所得税率 所得税の還付額 住民税の軽減額 合計メリット
300万円 10% 約40,000円 約40,000円 約80,000円
500万円 20% 約80,000円 約40,000円 約120,000円
700万円 20% 約80,000円 約40,000円 約120,000円
1,000万円 33% 約132,000円 約40,000円 約172,000円

※上記は概算です。他の所得控除の状況により実際の金額は異なります。 ※住民税は一律10%で計算しています。 ※年収700万円と500万円が同じなのは、課税所得がいずれも税率20%の区分に該当するためです。

住民税の軽減は翌年6月以降の給与天引き額に反映されます。すぐに実感しにくいですが、確定申告をしておくことで確実にメリットを受けられます。


確定申告の対象になるインプラント費用

確定申告で申告できるのは、インプラントの手術代だけではありません。以下の費用もまとめて申告できます。

対象になる費用:

  • インプラント手術費用(埋入手術・上部構造の装着など)
  • 術前の精密検査費用(CT撮影・口腔内スキャンなど)
  • 通院のための交通費(バス・電車など公共交通機関の運賃)
  • 処方された薬の代金
  • 同じ年にご家族が支払った他の医療費(合算できます)

対象にならない費用:

  • 自家用車のガソリン代・駐車場代
  • 美容を主な目的とした治療費

インプラント治療は「噛む機能の回復」を目的とした治療ですので、自費診療であっても医療費控除の対象として認められています。

[★院長体験★]

「治療費のことで悩まれる方も多いですが、医療費控除を活用すれば実質的な負担を軽くすることができます。領収書は必ず保管しておいてください。当院では領収書の再発行にも対応していますので、お気軽にご相談ください。」


確定申告に必要な書類一覧

確定申告の際に準備する書類は以下の通りです。事前にそろえておくと、手続きがスムーズです。

必要な書類:

  1. 確定申告書(国税庁のWebサイトから作成、または税務署で入手)
  2. 医療費控除の明細書(医療を受けた方ごと、支払先ごとに記入)
  3. 源泉徴収票(会社員の方は勤務先から受け取ったもの)
  4. マイナンバーカード(e-Tax利用の場合)
  5. 通院交通費の記録メモ(日付・経路・金額をまとめたもの)

領収書について: 医療費の領収書は提出する必要はありませんが、5年間の保管義務があります。税務署から確認を求められた場合に提示できるよう、年ごとにまとめて保管しておくと安心です。令和7年分(2025年分)の場合は、2030年12月31日まで保管が必要です。


確定申告の具体的な手順(5ステップ)

会社員の方は通常、確定申告の経験がないかもしれません。ここでは5つのステップに分けて、順番にご説明します。

ステップ1:1年間の医療費を集計する

1月1日〜12月31日の1年間に支払ったインプラント治療費と、その他の医療費を合計します。ご家族の分もまとめて計算できます。合計が10万円を超えた部分が控除対象です。

ステップ2:医療費控除の明細書を作成する

国税庁の「確定申告書等作成コーナー」を使えば、画面の案内に従って入力するだけで明細書が完成します。記入する内容は、医療を受けた方の氏名、支払先(医院名)、支払った金額です。

ステップ3:確定申告書を作成する

こちらも国税庁のWebサイトで作成できます。源泉徴収票の内容を入力し、医療費控除の金額を入力すると、還付金額が自動で計算されます。

ステップ4:申告書を提出する

提出方法は3つあります。

e-Tax(おすすめ): マイナンバーカードがあれば、スマートフォンやパソコンから24時間提出できます。税務署に行く必要がなく、最も手軽な方法です。

郵送: 管轄の税務署に郵送します。控えを返送してもらう場合は、返信用封筒を同封してください。

税務署に持参: 確定申告期間中は窓口が混み合うため、時間に余裕を持ってお出かけください。

ステップ5:還付金を受け取る

e-Taxで提出した場合は約3週間、書面で提出した場合は1〜2ヶ月程度で、指定の銀行口座に還付金が振り込まれます。


確定申告の期限はいつまで?

令和7年分(2025年1月〜12月に支払った治療費)の確定申告の期限は以下の通りです。

通常の確定申告期間: 2026年2月16日(月)〜 3月16日(月)

還付申告(税金が戻ってくる場合): 2026年1月1日から5年以内

会社員の方がインプラントの医療費控除のためだけに確定申告する場合は「還付申告」にあたります。この場合、確定申告期間を過ぎても5年以内であれば申告できます。「今年の申告に間に合わなかった」という場合でも、あきらめずに手続きしてください。


e-Taxとマイナポータル連携で自宅から申告する方法

マイナンバーカードをお持ちの方は、スマートフォンだけで確定申告を完了できます。

マイナポータルと連携すると、保険診療分の医療費データが自動で取り込まれるため、入力の手間が大幅に省けます。ただし、インプラント治療は自費診療のため、マイナポータルの医療費通知には反映されません。インプラント分は領収書をもとにご自身で入力する必要があります。

国税庁の「確定申告書等作成コーナー」は、2026年からChromeブラウザでのマイナンバーカード認証にも対応しており、以前よりさらに使いやすくなっています。

参考:国税庁 令和7年分 確定申告特集


デンタルローンを利用した場合の確定申告

インプラント治療をデンタルローン(分割払い)で支払った場合も、医療費控除の対象になります。

ポイントは、ローン会社が立替払いをした年が医療費控除の対象年になるという点です。たとえば2025年にローン契約をしてインプラント治療費をローン会社が支払った場合、返済が2026年以降にまたがっても、全額を2025年の医療費として申告できます。

なお、ローンの金利・手数料部分は医療費控除の対象にはなりません。控除対象となるのは治療費本体のみです。

[★院長体験★]

「当院ではデンタルローンにも対応しています。費用面でインプラント治療をためらっている方も、医療費控除と合わせて考えると、選択肢が広がることもあります。まずはお気軽にご相談ください。」


確定申告と医療費控除の違い

「確定申告」と「医療費控除」の関係を整理しておきます。

確定申告は、1年間の所得と税額を税務署に申告する手続き全体のことです。医療費控除は、確定申告の中で受けられる「所得控除」のひとつです。

会社員の方は年末調整で税金の精算が済むため、通常は確定申告が不要です。しかし、医療費控除は年末調整では手続きできないため、インプラント治療費の還付を受けるには、ご自身で確定申告を行う必要があります。

当院の医療費控除についてのくわしい解説は、以下のページをご覧ください。 インプラントの医療費控除|還付金の計算と申請方法


インプラントの確定申告でよくある質問

Q. インプラントの確定申告はいつまでにすればいい?

還付申告は、治療費を支払った年の翌年1月1日から5年以内に行えます。たとえば2025年に治療費を支払った場合、2030年12月31日までが期限です。通常の確定申告期間(2月16日〜3月16日)を過ぎても問題ありません。

Q. インプラント50万円で還付金はいくら?

年収500万円の方の場合、所得税の還付が約8万円、住民税の軽減が約4万円で、合計約12万円の税負担が軽くなります。年収や他の控除状況により金額は変わります。詳しくは国税庁の確定申告書等作成コーナーでシミュレーションできます。

Q. デンタルローンで支払った場合も確定申告できる?

はい、医療費控除の対象です。ローン会社が立替払いをした年が対象年となり、返済が翌年以降にまたがっても全額をその年の医療費として申告できます。ただし、ローンの金利・手数料は控除の対象外です。

Q. 家族のインプラント費用もまとめて確定申告できる?

生計を一にするご家族の医療費は合算して申告できます。ご家族の中で最も所得の高い方が申告すると、還付額が大きくなる場合があります。

Q. インプラントの医療費控除に必要な書類は?

確定申告書、医療費控除の明細書、源泉徴収票が必要です。領収書の提出は不要ですが、5年間の保管義務がありますので大切に保管してください。

Q. 交通費も医療費控除に含められる?

バスや電車など公共交通機関で通院した場合の交通費は、医療費控除の対象です。日付・経路・金額のメモを残しておいてください。タクシーは公共交通機関が利用できない場合のみ対象になります。自家用車のガソリン代・駐車場代は対象外です。

Q. 治療が年をまたいだ場合はどうなる?

医療費控除は「支払った年」が基準です。2025年12月に手術代を支払い、2026年3月に被せ物の代金を支払った場合、それぞれの年の確定申告で申告します。

お子様の矯正治療も医療費控除の対象です。
→ 小児矯正の医療費控除ガイド|還付金の計算と申告手順


監修:廣川 雅之 歯学博士(大阪大学)・広川歯科医院 院長 日本補綴歯科学会をはじめ16学会に所属。インプラント治療14年以上の実績。ガイドデント認定歯科医療機関。


インプラント治療をご検討中の方へ

広川歯科医院では、治療計画のご説明の際に、医療費控除やデンタルローンについてもご案内しています。費用面のことも含めて、まずはお気軽にご相談ください。

📞 0798-52-9580 📍 〒662-0825 兵庫県西宮市門戸荘17-50-2F|阪急今津線門戸厄神駅から徒歩30秒


LINEでお問い合わせ・ご相談はこちら

🌐 WEB予約はこちら

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

医療法人広川歯科医院

TEL:0798-52-9580

Mail:info@hirokawa-dc.com

監修者情報
医療法人広川歯科医院 院長・歯科医師 廣川 雅之
医療法人広川歯科医院
院長・歯科医師
廣川 雅之
Masayuki Hirokawa / DDS PhD
略歴
兵庫県西宮市出身。2003年大阪歯科大学歯学部卒業後、大阪大学大学院歯科補綴第一講座にて博士課程修了(歯学博士)。2011年より広川歯科医院院長に就任。
専門分野
補綴治療/インプラント/咬み合わせ治療/精密根管治療/予防歯科・歯周病治療/ブルーラジカル/メタルフリー治療/小児矯正・マウスピース矯正/口腔機能療法/訪問歯科診療
所属学会・グループ
日本歯科補綴学会/日本臨床歯周病学会/日本顎咬合学会/日本糖尿病協会(登録歯科医)/日本レーザー歯学会/POIC研究会/IAOMT-Asia ほか
診療方針

「治療を繰り返さない口をつくること」を診療の根本に、削らない・神経を残す・予防とメンテナンスを通じて患者さん一人ひとりの「健康でありたい」という想いを支えています。
※本記事は院長が内容確認を行っています。

患者様へのメッセージ
1978年の開院以来、門戸厄神駅前で地域のかかりつけ歯科として診療を続けています。「これでいいのかな」と感じたときが、一番良いタイミングです。一緒に考えましょう