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ブルーラジカルP-01の効果は?|臨床データとNHK特集から解説
ブルーラジカルP-01の効果は?|臨床データとNHK WORLD特集から分かること
この記事を書いた人:廣川 雅之(歯学博士・広川歯科医院 院長)
ブルーラジカルP-01の効果を一言でまとめると、歯周ポケット内の細菌を殺菌し、ポケットの深さを改善することが臨床試験で確認されています。
「ブルーラジカルって本当に効果があるの?」「エビデンスはちゃんとあるの?」と調べている方は多いと思います。新しい治療法だからこそ、期待と不安の両方があるのは当然のことです。
この記事では、ブルーラジカルP-01の効果について、医師主導治験(第Ⅲ相試験)のデータ、NHK WORLD JAPANでの特集内容、そして当院での約30症例の経験をもとにお伝えします。
ブルーラジカルP-01の効果|治験で確認されたこと
ブルーラジカルP-01の効果は、東北大学による**医師主導治験(第Ⅲ相臨床試験)**で検証されています。これは厚生労働省の承認を得るために実施された正式な臨床試験です。
治験で示された主な結果
治験では、従来のスケーリング単独と比較して、ブルーラジカルを併用した群で以下の結果が確認されました(Kanno et al. 2017)。
歯周ポケットの深さ: 従来法と比較して、ブルーラジカル併用群の方が歯周ポケットの深さを有意に減少させました。治療後3ヶ月時点での比較で、統計的に有意な差が認められています。
歯周病原菌の数: 従来法と比較して、歯周病原菌の数が有意に減少しました。
安全性: 歯肉を含めた生体に対する安全性も確認されており、人体に悪影響を及ぼさないことが治験で実証されています。
これらの結果に基づき、厚生労働省は「歯周治療・歯周炎・歯周ポケットの殺菌・スケーリング」の効能でクラスⅢ医療機器として承認しています(承認番号:30500BZX00165000)。
NHK WORLD JAPANの「Medical Frontiers」で特集
2025年11月、NHK WORLD JAPANの医療情報番組「Medical Frontiers」で、ブルーラジカルP-01が特集されました。世界160か国以上に配信された番組で、放送後にはYouTubeでの再生回数が1万回を超え、全国の歯科医院への問い合わせが増加しています。
番組では、開発者である東北大学大学院の菅野太郎教授がラジカル殺菌のメカニズムを解説し、臨床試験で3分以内に99%以上の歯周病菌を殺菌できたことが紹介されました。
国際放送で取り上げられたことは、この技術の信頼性を裏付けるひとつの材料です。ただし、テレビで紹介されたからといってすべての歯周病が治るわけではありません。次のセクションで、効果が出やすい条件と出にくい条件をお伝えします。
ブルーラジカルの効果が出やすい条件・出にくい条件
ブルーラジカルP-01は画期的な治療器ですが、すべての方に同じ効果が期待できるわけではありません。効果を最大限に引き出すためには、いくつかの条件があります。
効果が出やすい条件
- 基本治療(歯石除去・クリーニング)をしっかり行ったうえで使用する場合 — ブルーラジカルは基本治療を置き換えるものではなく、組み合わせて使うことで力を発揮します
- 定期的なメンテナンスを継続している方 — 治療後もプラークコントロールを維持することが重要です
- 禁煙している、または喫煙本数が少ない方
効果が出にくい条件
- 喫煙している方 — 喫煙は歯周組織の治癒を妨げるため、ブルーラジカルの効果も出にくくなる傾向があります
- 糖尿病のコントロールが不十分な方 — 血糖値が安定していない状態では、歯周組織の改善が遅れます
- セルフケア(歯みがき)が不十分な方 — どんな治療も、ご自宅でのケアが伴わなければ長期的な効果は維持できません
ブルーラジカルでは対応できないこと
ブルーラジカルは細菌を殺菌する治療器です。**すでに失われた歯周組織(骨や歯肉)を再生する効果はありません。**歯周組織の再生が必要な場合は、別途、歯周再生療法を検討する必要があります。
[★院長体験★]
「当院では2025年1月からブルーラジカルを導入し、約40症例の経験があります。基本治療をしっかり行ったうえでブルーラジカルを使うことで、歯周ポケットの改善が見られるケースを実際に経験しています。一方で、喫煙されている方は明らかに効果が出にくい印象があり、まずは禁煙も含めて一緒にお口の環境を整えていくことが大切だと感じています。」
ブルーラジカルの効果はどのくらい持続する?
ブルーラジカルで殺菌した後、その効果がどのくらい持つかは気になるところだと思います。
治験データでは3ヶ月時点での効果が確認されていますが、歯周病は慢性疾患のため、**一度の治療で永久に治るものではありません。**細菌は時間とともに再び増えてくるため、定期的なメンテナンスが不可欠です。
当院では、ブルーラジカル治療後は3ヶ月ごとの定期メンテナンスをおすすめしています。メンテナンス時に歯周ポケットの状態を再評価し、必要に応じて再度ブルーラジカル治療を行うことで、効果を維持していくことが可能です。
[★院長体験★]
「歯周病は『治療して終わり』ではなく、『治療してからがスタート』です。ブルーラジカルという新しいツールが増えたことで、これまで外科処置しか選択肢がなかった方にも、もうひとつの道を提案できるようになりました。ただ、どんな治療も患者さんご自身のセルフケアとメンテナンスの継続が土台になります。一緒に取り組んでいきましょう。」
ブルーラジカルの効果に関するよくある質問
Q. ブルーラジカルP-01の効果はエビデンスがありますか?
はい、東北大学による医師主導治験(第Ⅲ相臨床試験)で、従来法と比較して歯周ポケットの深さと歯周病原菌数を有意に減少させることが確認されています。この結果に基づき厚生労働省がクラスⅢ医療機器として承認しています(承認番号:30500BZX00165000)。
Q. ブルーラジカルで歯周病は完治しますか?
ブルーラジカルは歯周ポケット内の細菌を殺菌し、歯周ポケットの改善を促す治療器です。ただし、歯周病は慢性疾患であり、一度の治療で完治するものではありません。治療後の定期的なメンテナンスとセルフケアの継続が重要です。
Q. 1回の治療で効果を実感できますか?
治療直後から出血や膿の減少を実感される方もいらっしゃいますが、歯周ポケットの改善には通常数週間〜3ヶ月程度かかります。治療後に再評価を行い、改善具合を確認します。
Q. 他の歯科医院のブルーラジカルと効果は同じですか?
ブルーラジカルP-01は同一の機器ですが、効果を左右するのは基本治療の質と治療計画の立て方です。当院では位相差顕微鏡による細菌検査を併用し、お口の中の状態をくわしく確認したうえで治療を行っています。
Q. ブルーラジカルの効果について詳しいメディア報道はありますか?
2025年11月にNHK WORLD JAPANの「Medical Frontiers」でブルーラジカルP-01が特集されました。番組では、東北大学の菅野太郎教授がラジカル殺菌のメカニズムと臨床データを解説しています。
Q. 効果がなかった場合はどうなりますか?
ブルーラジカル治療後に十分な改善が見られない場合は、歯周外科(フラップ手術)や歯周再生療法など、別の治療法を検討します。まずは検査結果をもとに、どの治療法が最も適しているかを一緒に考えていきましょう。
参考文献
- Kanno T, et al. (2017). 東北大学 医師主導治験(第Ⅲ相臨床試験)
- NHK WORLD JAPAN「Medical Frontiers」2025年11月24日放送
監修:廣川 雅之 歯学博士(大阪大学)・広川歯科医院 院長 日本歯周病学会をはじめ16学会に所属。ブルーラジカルP-01導入院として約30症例の実績。
歯周病でお悩みの方へ
広川歯科医院では、位相差顕微鏡による細菌検査とブルーラジカルP-01を組み合わせた歯周病治療を行っています。まずはお口の中の状態を一緒に確認するところから始めましょう。
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ブルーラジカル治療の詳しい内容は、こちらもあわせてご覧ください。 → ブルーラジカルP-01|厚生労働省認可の歯周病治療器


