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学校の歯科検診の紙をもらったら?CO・GO・記号の意味と受診の目安を西宮市の歯科が解説
このページは、広川歯科医院(兵庫県西宮市・阪急今津線 門戸厄神駅 徒歩30秒)による情報提供(広告)ページです。学校歯科健診の制度や記号について、文部科学省・日本学校歯科医会などの公開情報をもとに一般的な解説を行うものです。お子さま一人ひとりの診断・治療方針は、個別の診察にもとづいてご案内します。
6月は一年でいちばん、学校の検診の紙を持った親子が来院される季節です。受付でいただく質問は、じつはほとんど同じです。
「COって書いてあるんですけど、むし歯ですか?」
先に結論をお伝えします。COはむし歯になる前の、GOは歯ぐきに軽い炎症がみられる、どちらも「要観察」のサインです。今すぐ削る・治すという段階ではありません。ただし、「放っておいてよい」という意味でもありません。
このページでは、結果用紙の記号の読み方、受診の目安、紙の扱い方を順に整理しました。お急ぎの方は、次の早見表だけでもどうぞ。
学校の歯科検診の結果用紙には何が書かれている?
結果用紙には「歯の状態」「歯ぐきの状態」「歯並び・かみ合わせ」などの項目が、記号と数字で記されています。
歯の状態を表す記号
| 記号 | 読み方 | 意味 | 対応の目安 |
|---|---|---|---|
| /(斜線) | しゃせん | 現在生えている健全な歯 | そのまま |
| C | シー | むし歯(う歯) | 歯科受診が必要 |
| CO | シーオー | 要観察歯(むし歯になりかけ) | 受診して管理方法の相談を |
| ○ | マル | 治療済みの歯(処置歯) | そのまま |
| × | バツ | 要注意乳歯 | かかりつけ歯科で相談を |
| △ | サンカク | むし歯が原因で失われた永久歯 | 個別に相談 |
歯ぐき・その他の項目
| 表記 | 意味 | 対応の目安 |
|---|---|---|
| GO | 歯肉に軽い炎症があるが、ていねいな歯みがきで改善が見込める状態(歯周疾患要観察者) | 受診してみがき方の確認を |
| G | 歯科医師による診察が必要な歯肉の状態 | 歯科受診が必要 |
| 歯列・咬合 0/1/2 | 歯並び・かみ合わせ。0=異常なし、1=定期的な観察が必要、2=歯科医師による診断が必要 | 1・2は受診して相談を |
| 歯垢 0/1/2 | 歯の汚れ(プラーク)の付き具合 | 1・2はみがき方の見直しを |
| ZS | 歯石の沈着(歯ぐきに炎症がなくても付いている状態) | 歯科医院での除去を |
用紙の様式は地域・学校によって少しずつ違います。読み方の分からない記号があれば、用紙ごとお持ちください。窓口でご説明します。
(出典:文部科学省「児童生徒等の健康診断マニュアル」、日本学校歯科医会「学校歯科健康診断」)
「CO(要観察歯)」とは?むし歯と何が違う?
COは「穴は開いていないけれど、むし歯の始まりのサインが見える歯」です。表面が白く濁っている。溝がうっすら茶色い。そんな状態で、削って治療する段階ではありません。
実を言うと、私たちはCOの紙を見ると、少しほっとします。穴があく前に来てもらえた、ということだからです。
歯の初期の変化は、「再石灰化」という仕組みで健康な方向へ戻る場合があります。毎日の歯みがきの質、フッ化物の使い方、間食のとり方。この管理がかみ合えば、削らずに経過を見られる場合があります。進み方には個人差があり、削る治療が必要かどうかは診察で判断します。
逆に、「治療じゃないなら放っておこう」だと、気づかないうちにC(むし歯)へ進んでしまうことがあります。COは様子見の通知ではなく、管理を始める合図。当院ではそう捉えて、いきなり削るのではなく「どうすれば進行を止められるか」から一緒に考えます。
「GO」とは?歯ぐきからのサイン
GOは、歯ぐきに軽い炎症があるものの、歯石の沈着はなく、ていねいな歯みがきで改善が見込める状態を指します(歯周疾患要観察者)。
「子どもなのに歯肉炎?」と驚かれる方は少なくありません。でも、生えかわりの時期のお口は歯の高さがでこぼこで、大人より歯ブラシがずっと当てにくいのです。歯ぐきが赤く腫れること自体は、珍しくありません。
この段階で大切なのは、お子さまを叱ることではなく、「どこがみがけていないか」を具体的に知ることです。当院では染め出し(みがき残しを色で見える化する方法)を使って、お子さま本人が自分でみがけるよう、歯科衛生士が継続的にサポートします。
「要治療」と「要観察」はどう違う?すぐ歯医者に行くべき?
「要治療(C・Gなど)」は、すでにむし歯や歯肉の炎症がある状態です。こちらは、できるだけ早めに受診してください。
「要観察(CO・GO)」はその一歩手前のサインです。受診を急ぐ必要はありませんが、放置はおすすめしません。学校の検診は短時間のスクリーニング(ふるい分け)なので、COの歯が実際にどの程度進んでいるかまでは分からないからです。歯科医院の設備で確認して、はじめて「治療ではなく管理で守れるか」を判断できます。
「要観察=受診不要」ではない。 ここだけは覚えて帰ってください。
紙はいつまでに出す?出さないとどうなる?なくしたら?
提出期限は法律で決まっているものではなく、学校ごとに設定されています。まずはお便りで、お子さまの学校の期限をご確認ください。
- いつ受診するのがよい? — 期限にかかわらず、夏休み前までをおすすめします。夏休みは生活リズムも間食も変わりやすく、その前に状態を確認しておけるからです
- 出さないとどうなる? — 罰則はありません。ただ、受診のお勧めが出たまま夏を越すと、せっかく早期に見つかったサインを活かせないことがあります
- なくしてしまったら? — 学校(保健室・担任の先生)に伝えれば、対応を案内してもらえるのが一般的です。用紙がなくても受診はできます。「検診で指摘がありました」とだけ教えてください。受診報告の用紙には、診察のうえ記入・押印してお渡しします
なお、学校の健康診断は学校保健安全法にもとづいて毎学年(6月30日まで)行われ、結果は21日以内に保護者へ通知することとされています。お手元の紙は、その「通知」にあたります。(出典:学校保健安全法第13条、同法施行規則第5条・第9条)
「歯列・咬合」に印がついたら、歯並びの治療が必要?
「1(定期的な観察が必要)」は、ただちに矯正治療が必要という意味ではありません。生えかわりの途中のお口は日々変化していて、自然に整っていく部分もあります。
一方で、「2(歯科医師による診断が必要)」がついた場合や、出っ歯・受け口・ガタガタが親御さんから見ても気になる場合は、一度状態を確認しておくと判断材料になります。成長の段階によって確認すべきポイントが変わるため、何かをすべきかどうか、するならいつかは、診察で個別に判断します。
検診で歯並びの指摘を受けたお子さまには、「今すぐ動く必要があるのか・いつまで様子を見てよいのか」の見立てをお伝えしています。詳しくは小児歯科・小児矯正のページをご覧ください。
学校の検診と歯科医院の検診はどう違う?
学校歯科医の先生方は、限られた時間のなかで大勢のお子さんを診てくださっています。学校の歯科検診は、その限られた条件の中で「受診が必要な子を見つけ出す」ためのスクリーニングです。保健室や体育館の照明のもと、歯科用のライトもレントゲンも使わずに行われます。
だから、こういうことが起こります。学校検診で「異常なし」でも、歯と歯の間の見えにくいむし歯までは確認できていないことがある。逆に、検診で指摘された歯が、くわしく診ると心配のない状態だった、ということもある。
どちらが優れているという話ではなく、役割の違いです。検診はきっかけ、確定診断と管理計画は歯科医院。 そう捉えていただくのが正解です。結果が「異常なし」だったお子さまも、年に数回の歯科医院でのチェックとクリーニングは続けることをおすすめします。
検診のあと、広川歯科医院ではどう診る?
検診の紙をお持ちいただいたら、こう進めます。
- 用紙の内容を一緒に確認 — 記号の意味、学校で何を指摘されたのかをご説明します
- お口全体の診察 — 指摘された歯だけでなく、生えかわりの状況・歯ぐき・かみ合わせを確認します。レントゲンは必要なときだけ。撮る場合は、何を確認したいのかを先にお話しして、保護者の方の同意をいただいてからにしています
- 管理計画のご提案 — みがき方の練習、フッ素の使い方の見直し、食習慣のアドバイス。必要があれば、奥歯の溝をあらかじめ埋めてむし歯を防ぐ処置(シーラント)も組み合わせます。保険でできるもの、条件があるものは、その都度ご説明します
- 受診報告の用紙を記入してお返しします — 学校への提出までサポートします
予防を重視する歯科医院として、「治療が必要になる前に来ていただけた」ことを何より大切に考えています。
紙を持って、お子さんと一緒にいらしてください。記号の説明だけでも構いません。何をすべきで、何はまだしなくていいのか。まずはそこから、一緒に整理しましょう。
よくある質問
Q. 学校の歯科検診は年に何回ありますか?
**定期の健康診断は毎学年1回(6月30日までに実施)**と定められています。必要がある場合は臨時の検診が行われることもあります。(出典:学校保健安全法施行規則第5条)
Q. 学校の歯科検診は義務ですか?
学校には毎学年、児童生徒の健康診断を行う義務があります(学校保健安全法第13条)。お子さまが受けそびれた場合は、学校にご相談ください。
Q. 検診は何月にありますか?
法令上「6月30日まで」とされているため、多くの学校で4〜6月に実施されます。結果の紙が配られるのもこの時期です。
Q. 「ZS」と書かれていました。どういう意味ですか?
歯石の沈着を表す記号です。歯ぐきに炎症がなくても、歯石が付いている場合に記入され、受診のお勧めの対象になります。歯石は歯みがきでは取れないため、歯科医院での除去が必要です。ほかにも読み方の分からない記号があれば、用紙ごとお持ちください。
Q. 斜線(/)はどういう意味ですか?
現在生えている健全な歯を表します。異常のしるしではありませんので、ご安心ください。
Q. 「要注意乳歯(×)」とは何ですか?
残してよいか、抜いたほうがよいかを慎重に判断する必要がある乳歯のことです。例えば、永久歯が生えてきているのに乳歯が残っている場合などが該当します。生えかわりの状況によって対応が変わるため、歯科医院でご相談ください。
Q. 検診の日に学校を休みました。どうすればいいですか?
学校で後日受ける機会が案内されることが多いので、まず学校にご確認ください。かかりつけの歯科医院で診てもらい、その結果を学校に伝える方法をとる場合もあります。
Q. 紙をもらいましたが、子どもが歯医者を怖がります。
無理に治療を始めることはしませんので、ご安心ください。まず診察台に座る、お口を見せてもらう。そこからお子さまのペースに合わせて進めます。
初日は何もせずに帰る日があっても構わない、と考えています。歯医者まで来られた——それだけで、十分すばらしい一歩です。「怖がりです」と事前に教えていただければ、配慮して対応します。
この記事について
本記事は、文部科学省「児童生徒等の健康診断マニュアル」、学校保健安全法・同施行規則、日本学校歯科医会の公開情報をもとに、広川歯科医院 院長(廣川雅之)の確認のもと作成した一般的な情報提供です。個々のお子さまの診断・治療方針は、診察のうえでご案内します。
ご予約・ご相談: 広川歯科医院(西宮市・門戸厄神駅 徒歩30秒)電話 0798-52-9580 / Web予約はこちら

院長・歯科医師
Masayuki Hirokawa / DDS PhD
- 略歴
- 兵庫県西宮市出身。2003年大阪歯科大学歯学部卒業後、大阪大学大学院歯科補綴第一講座にて博士課程修了(歯学博士)。2011年より広川歯科医院院長に就任。
- 専門分野
- 補綴治療/インプラント/咬み合わせ治療/精密根管治療/予防歯科・歯周病治療/ブルーラジカル/メタルフリー治療/小児矯正・マウスピース矯正/口腔機能療法/訪問歯科診療
- 所属学会・グループ
- 日本歯科補綴学会/日本臨床歯周病学会/日本顎咬合学会/日本糖尿病協会(登録歯科医)/日本レーザー歯学会/POIC研究会/IAOMT-Asia ほか
- 診療方針
-
「治療を繰り返さない口をつくること」を診療の根本に、削らない・神経を残す・予防とメンテナンスを通じて患者さん一人ひとりの「健康でありたい」という想いを支えています。
※本記事は院長が内容確認を行っています。 - 患者様へのメッセージ
- 1978年の開院以来、門戸厄神駅前で地域のかかりつけ歯科として診療を続けています。「これでいいのかな」と感じたときが、一番良いタイミングです。一緒に考えましょう


